手の届かないキミと



…大丈夫。ハルくん、私とお話してくれる。

そう思ったら、不思議と心がほくほくしてきた。


…そうだよね、最後くらい、楽しんでも罰なんて当たらないだろう。


ハルくんに連れられて着いた先は、小さな公園だった。

この公園なら、わざわざ裏山を抜けなくても、鳥居を抜けてきたほうが近かったのに…


私をベンチの前まで連れてくると「ちょっと待ってて」とハルくんは滑り台のほうに向かう。

そして、滑り台の下から何かを持ちだしてきた。


「よかった。誰にも見つかってなかった」

そう言いながらハルくんが私に見せてきたものは…

「…花火?」

「そう。先週は一緒にできなかったから。」


それが海でのことだって、すぐにわかった。