手の届かないキミと



「じゃ、またな」

男の子はそう言うと、ハルくんも「ああ」と答える。


そしてハルくんは再び私の手を引いて歩き出す。

…なんだったのだろう?

でも、ハルくんが男の子のことを”隼人”って呼んでたし、きっとお友達なんだろう。

ハルくんは顔が広い。

他の高校にだってハルくんのことを知ってる人はたくさんいる。



「…今の」

「?」

ハルくんが静かに口を開いた。


「隼人っていうの、同じ中学だった友達。

アイツんち遊び行ったら、制服に彼女の香水つけられて…

だから、アイツの彼女がお前に謝ってた」