手の届かないキミと



「っ…?」

立ち止まって、振り返ってみると、カップルの女の子のほうが私の手を引いている。


「ごめんね。」

「…え?」

突然の謝罪に、疑問符が頭に浮かぶ。

私…前にこの女の子と会ったこと、あったかな…?


「香水、匂いつけちゃってごめんね」

しょぼんとする女の子に、なぜ謝ってるのかわからないけれど、咄嗟に許しの言葉が出てくる。

「大丈夫だよ…?」

私がそう言うと、女の子はニコッと笑った。


「莉央、謝るならハルにだろ、ふつー」

男の子のほうはなんだか呆れてたみたいだけど。