手の届かないキミと



私は、ハルくんに嫌われたんじゃなかったっけ…?

ハルくん、私のことうざったく思ってないの…?


どうしてそんなにやさしい瞳で私を見るの…?

…わからないよ、ハルくんの心が全然わからないよ。



「…ハル?」

ハルくんの名前を呼ぶ男の声がして、その声のしたほうを振り返ると、

そこには浴衣姿の仲良さそうなカップルがいた。

女の子はピンクと白の浴衣で、男の子はグレーのシンプルな浴衣。


「…隼人」

ハルくんは男の子の名前であろう、その名を呼ぶと、男の子はニイッと笑った。


「なんだ、お前もここにイチャつきに来たのかよ?」