手の届かないキミと



西村くんに名前を呼ばれて、彼を見る。


「彼女も…なんだけど、俺このあと姉貴たちとも合流するんだけど、どう?」

姉貴って…ミチルさん。

きっと、私の顔はぱぁーって明るくなったに違いない。

だって思いもしなかった、こんなに早くまたミチルさんに会えるなんて。


「私、ミチルさんに会いたい…!」

「よし、なら決定な。彼女と会う前にお前のこと、姉貴んとこまで連れてくから」

大丈夫?って最後まで私のことを心配してくれたナナだけど、

私は「楽しんできなよ」って笑顔で2人を送り出すことができた。


ナナは照れたように、「ありがとう」と言って多田くんと2人で人ごみに消えていった。