手の届かないキミと



ナナも多田くんも、ニコニコ笑っている。

この3人は、計画的に抜け出すつもりだったんだなって思って、なんだかわくわくしてきて、

「うん!」って私も返事をした。


お祭りは嫌いじゃない。むしろ好き。

お祭りは、日本の夏の風物詩だ。

こういう季節感があるの、私はとっても好きなの。

それは自分の名前に季節の名前が入っているせいもあるのだけど、

その季節にしかできないこと、例えば紅葉だったりスキーだったりこのお祭りだって、

あるシーズンでしか楽しめないものって、わくわくしてくる。


「あれ、ハルは?」

と西村くんに問う多田くんに、身体がぴくりと反応する。