手の届かないキミと



ギリで教室に着くと、菊谷が出欠をとっているとこで、なんとか間に合った。

『そのくっさい香水はどうにかしろ』って…、どうにもならなかったから着てきてんだよ。

菊谷は匂い消しの専門だし、あとで社会科準備室に行くか。

たばこの匂い消しと香水の匂い消しとじゃわけがちがうけど、なんとかなるだろ。

…ってかなんとかしてくれ。


ぼーっと菊谷の話を聞いて、菊谷が教室を出て行って、

すぐにあとついていくのも遅刻で呼び出されたみたいで嫌だし、

少し経ってから社会科準備室に行こうと思った。


…まだ眠ぃ。寝足りねぇ。

机に突っ伏していると、俺に近づく小さな足音に気づいた。