手の届かないキミと



ああ、と言った隼人は眉を下げた。

『ハル来るちょい前まで彼女が来てたんだけど、香水こぼしたんだよ。

俺の彼女、頭弱いから開け方わかんなくてびしゃーって。』


ちょうどハルのケツあたり、と言われて

俺はバッと立ち上がった。


『ふざけんな。くっせー、匂いうつった』

『もうすぐ学校終わるんだし、ちょっとくらい我慢しろよ』

呑気なこと言う隼人にいらだった。


『俺じゃないだろ、怒りの矛先は。

お前が怒る相手は俺の可愛いリーオちゃん、だよ』


隼人の彼女はどっか抜けてるようなヤツだったなと思い返す。