放課後、社会科準備室のドアを乱暴に開けると
さほど驚いた様子もなく、俺を待ち構えていたといわんばかりにニヤつくそいつ。
『お前の仕業なのか?』
『何のことだ?それより、助かったよ杉浦くん。君が連絡してくれたおかげだ。』
菊谷の机の上には、”夏休みの日記”と記されたそれが、乱雑に置かれている。
『さっき業者さんが届けに来てくれたんだ』
『うそつけ、もうとっくに届いてたはずだよ』
俺が電話したときには『向かわせてます』だったんだ。
ここから2キロ先にあるリサイクルセンターから、届けるのに1時間以上かかるわけがない。

