手の届かないキミと



古畑の瞳がちょっとだけうるっとしたのがわかって、

さすがにやりすぎたかな、と俺の良心が傷ついた。


休み時間になったら、謝るか。

俺にだって、笑顔をみせてほしい。


そうこう考えていると休み時間になり、古畑に声をかけようと思ったけど

先に行動を起こしたのは古畑だった。


俺の前に立ちはだかって、俺の名を呼ぶ古畑。


俺を前にするともごもごして何も言えなくなるくせに、

でも古畑がちらりとクラスの様子を気にしてるのを見て


そうか、と思った。

なんかよくわからないけど、卵から育てた小鳥に巣立たれた気分だ。