手の届かないキミと



わかってた。アイツを見ればまた自分が不機嫌になることくらい。

でも髪型が変わってるのを見て、どこにも向けられないいらいらが募った。


村山好みに変わってんじゃねーよ。


俺はサトルの席を乗っ取って、50分授業の2時間目を、古畑のことを見て過ごした。

サトルはいつもこんな風に古畑のことを見てたのか、とか

長かった前髪が短くなって、表情がよくわかるようになったな、とか


じーっと見つめる俺の視線に耐えかねたのか、古畑がこっちを見てニコッと口角をあげた気がした。

…そんなんじゃ俺の機嫌は直らねーよ。