手の届かないキミと



『お姫さまみたい』だとか、『かわいい』とか、『美少女』とか…

俺のほうがとっくの昔から知ってたし。

今さらなんだよ、お前ら。

…俺より先に気づいてたのは菊谷だけどさ。


でも、髪を下した古畑は可愛かった。

それに、たしかにお姫さまみたいだった。


その笑顔を見て、沸々と湧いていた何かがあふれた。

自分じゃ制御できそうにない、何かが。


俺は教室を飛び出して、昇降口を目指した。

その途中で派手目な1年女子に声をかけられて、むしゃくしゃしてた俺は『いいよ』と言った。