手の届かないキミと



だから村山のことはそんなに危険視してなかった。

村山はいいやつだし、古畑のことクラスに馴染ませようとしてくれてんのかなってくらいにしか考えてなかった。


ビーチバレーの途中で姿を消した2人。

気になってあとから追いかけたけど、村山に『古畑は具合が悪いから帰る』と言われた。


『俺が古畑のこと送る』って言えば、

『いいよ、僕が送ってく。僕と古畑、付き合うことになったんだ』と言われた。


は?なに言ってんだコイツ…と思って怒りがこみ上げてきて、

でも村山と楽しそうに話してた古畑の顔を思い浮かべると、それを一概には否定できなかった。


…古畑が俺のこと好きだっていう自信も、あんまりなかった。

俺といるときの古畑は、いつもおどおどして、不安げだし、ふとしたときに苦しそうな顔をしてる。