手の届かないキミと



無理だと言ったのに、メイは勝手にビーチバレーで点を決めたらペアになれと言ってきた。

俺は了承してないし、たとえ点を決めたとしても、俺がペア組む子はすでに決まってる。

誰に嫌だと言われようが、決まってる。


…アイツに嫌だって言われたら、ショック受けるけど。


俺は突然不安に駆られて、古畑の姿を探した。


さっきは村山と楽しそうに話してたと思ったんだけど…

…どこ行ったんだ?

村山と楽しそうに話してた…か、また嫉妬してるわ、俺。



この先遊泳禁止のポールの近くでぷかり浮かぶ古畑を見つけたとき、

俺はまわりなんか気にせず、海にばしゃんっと飛び込んだ。


バカだろ、運動苦手なくせにひとりで海に入るとか。


古畑のところに泳ぎ着いて、顔を見てみれば泣き顔。

安堵からか、涙が頬を伝っている。