手の届かないキミと



弱った古畑はいつもよりも素直で、小さくて、おぼろげで、

消えてしまいそうな声でしゃべるから…

不謹慎だけど、かわいいと思った。

守ってやりたい…と思った。


意識がはっきりしてくると、俺の存在に気づき、焦り出した彼女。

だけど、俺が手を差し出すと、最初は意味がわかってなかったっぽかったけど、俺の手を握ってくれた。


それからは俺が手を差し出すと、つないでくれる。

敬語でも話さなくなったし、俺に慣れてきたのか…そんなにどもらなくなった。


俺に心開いてくれたのかなって思って、うれしくなった。