手の届かないキミと



期末試験も終わったある日の放課後、職員室に呼び出された俺は、

菊谷から『お前にチャンスをやる』と言われた。

言われるがままに教室に赴き、ドアを開ければそこに、

菊谷に言われて忠実に雑務をこなす古畑がいた。


近づいて話しかけると、古畑は緊張したようにオドオドと言葉をつなぐ。

よく見れば、古畑はかすかに、だけど確実に震えてるし。


それを見て傷ついた俺は、そのときには古畑のことを好きになってた。


俺みたいなタイプ、苦手なんだもんな。

心の中で苦笑しながら、古畑から距離を取る。


けれど後ろ髪を引かれる想いが強くて、再度声をかけてみる。