手の届かないキミと



『アイツって、どういう子なの?』

『誰のことだ?』

『……古畑亜希。』

『ああ』と言ってにやけた口元、それが心底憎たらしい。


『親切で、俺の頼み事はなんでも引き受けてくれる、真面目な子』

『そうじゃなくて…』

俺が聞きたいのは、もっと、こう…

『でも人づきあいが苦手。本人は友達がほしいって思ってるけど、

どうやって仲良くしていいのかわからないっぽいな。』

『…そうか』

『性格は良いし、勉強もできるほう、運動はだめだけど、音楽はまぁまぁ。

ただ引っ込み思案で、自分から話しかけるのが苦手。』

『…へぇ』

『そしてチャライのも苦手っぽいな、お前みたいな。』

『あっそ。』