手の届かないキミと



なにげなく、風でふわふわと揺れるカーテンに気を取られ、

俺はベッドを仕切るカーテンに近づいた。


誰か、いるのか…?


少しだけ、カーテンを開いて隙間から顔をのぞかせた俺は、思わず息をのんだ。

…決して起こしてはならない、と。

ほんの一瞬の瞬間で、俺の頭はそう判断した。


そこに寝ていたのはお下げ頭の古畑亜希だった。

そのとき、俺は初めてちゃんと古畑の顔を見たんだ。


…悔しいけど、エセ教師・菊谷の意見に賛同だ。

古畑の顔を隠す長めの前髪が風に揺れて、きれいな顔をさらけ出す。