手の届かないキミと



「ど、どう…して……」

どうして一緒に帰るなんていうの?


「どうしてって、…付き合ってるから。」


付き合ってるから…?

誰と誰がって聞きたくなったけど、ぐっとこらえた。

もし、私が思うのと違う答えが返ってきたら、

そう考えて、怖くなったから。


「右?」

息を整え終えたハルくんが問う。

「え…?」

「左?それとも、まっすぐ?」

私の家の方向を聞かれてるんだって理解するまでに数秒かかった。

「ひ、左、です…。」