手の届かないキミと



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昨日、家に帰ってからもずっと考えて、

寝不足になるくらいに考えた結果、

あれは夢だったんだって私の頭は結論づけた。


ホッチキスやるのに疲れてて、少し寝ちゃったんじゃないかなって。

うん、きっと、そうだよ…。


そうは思っても、私の手の中には、昨日ハルくんに貰ったキャンディがある。

イチゴのキャンディ。


うーん…

わかんないよぉ。


「あ、ハルくんたち来たよー」

「ほんとだ」

「今日もかっこいいね!」


クラスの女の子が、校庭を歩くハルくんたちを窓から見ている。