そんな村山くんの手には、お弁当がある。 「わかったよ」と、しぶしぶ言いながら着席する村山くんと、ちょっとだけ目が合った。 私と一緒にお弁当食べようとしてくれたのかな。 こんなこと思うの、おかしいのかもしれない。 けど、村山くんってそんな人だから。 本当にいい人だから、告白を断り切れなかった。 …人のせいにするなよって、感じだけどね。 私は机の上に広げたお弁当をしまった。 なんか、食欲そんなにないし… 村山くんを困らせたりしたくない。 私は机の上に突っ伏した。