手の届かないキミと



じっと見つめるハルくんの視線からは何も読み取れない。

ハルくんはただ、無表情に私を見つめる。


ハルくん…

瞳からじゃ何も読み取れないハルくんが、怖い。


その綺麗でまっすぐな瞳は、なんの感情も映していない。

ただただ、まっすぐに、私をなめるように見ている。


無表情な瞳が、余計に私の心を乱す。


私…どうしたらいいの……

ちら見なんて、なんだか罪悪感がして、ハルくんに笑いかけてみようとした。


不安で震える口元をちょっとだけ上げてみる。