手の届かないキミと



どうしよう。

これでもうハルくんと話すことはもうない。

これで本当に最後。

「バイバイ」も「またあしたね」も

私には、言えない。

だって私は、ハルくんのクラスにただいるだけの存在で、

黒板の下に並ぶチョークみたいに、

1本くらい消えたって気にならない存在だ。


これが、最後なら…

言ってしまえと心のどこかで声がした。


いなくなってもわからない存在なら、

視界に入れてもらえてる、いまこのときに…