手の届かないキミと



どうしよう、私…

黒岩さんからも挨拶されてしまった…!


「お、おはようございます!」

それは反射的に私の口から飛び出した。


「そんなにかしこまることないって」

村山くんはにこっと笑った。


「こっち来て、一緒に話そうよ」

そう私を誘う村山くんに、反応したのは黒岩さんをはじめとするクラスの女の子たちだった。


「あれ、村山どうしたの?」

「村山くん、やけに古畑さんにやさしいね」

「おー?これはなんだか怪しそうだよ~」