手の届かないキミと



「お願い、西村くんが前に行って~~」

私の願いもむなしく、私はまた西村くんの前のポジションに。


私のチームのサーブからスタートしたはずのこの試合。

西村くんとバトルを起こしてるうちに相手チームに点を決められてしまったようだ。

これから、相手チームのサーブがくる。


「いや、むりむりむりむり…」

また西村くんのうしろにまわろうとする私だけれど、西村くんがそれを阻む。


「古畑のほうが背が低いんだから前だろ」

と、正論をかざしてくる。


「お願いだから、西村くんがうしろになって」って言おうとしたとき、