手の届かないキミと



私には絶対に振り向いてくれない。


私を気遣ってか、たまに振り向いて様子をうかがう彼が、

私のことをまっすぐに見てくれる日なんて来るのだろうか。


頭ではわかっている。そんなの来ないって。

でも心は、信じている。

天変地異か異常気象か何かで、ハルくんがこっちを向いてくれているって。

気まぐれでもいい。


ハルくんがこっちを向いてくれているには変わらないから。


正反対の頭と心。

そして私の身体は、心に従うの。