手の届かないキミと



安堵と、驚きと、愛しさ…

うずまいた感情のなかで、涙が出た。


「う…ハルくん……」

「なんだよ、戻るぞ。」


そう言うとハルくんは私の後ろに回り込み、

後ろから私を浮き輪ごと抱き込むようにして、バタ足を始めた。


ハルくんがやると、ぐんぐん進む。


「うぅ…わた…っしだって……泳げる…もんっ…」

どうしてこんなにちがうのだろうと思った。

やっぱり、私とハルくんは住む世界がちがうからなのかな…