手の届かないキミと



バタバタバタと足を動かしてみるけれど、

進む距離はわずか…


中学生のときにもっとまじめに水泳の授業を受ければよかった。

泳ぐの得意じゃないからって、おざなりにしなきゃよかった。


バタバタバタ…

進む距離はたかが知れてる。


でも動かさなきゃ、どんどん流されていってしまう。

お願い、足が届くところまで戻れれば…


はあっはあっと息が荒くなり、

瞳には、涙がたまり始めてきた。


お願い、進んで…!