手の届かないキミと



ああ…やっぱり、遊びなんだなって。

私は遊びでしかないんだ

なに浮かれてたんだって、この瞬間思った。


「よかった。それでさ、もうハルは気づいてると思うけど…」

このあとの流れなんて、わかりきっていた。

篠田さんは、ハルくんに告白する。

そして、きっと、ハルくんの”遊びじゃない”彼女になる。


そんな瞬間に立ち会いたくなくて、

私はその場から離れた。


外へ出ればもう日が高く上がっていて、

お昼がもうすぐだってことを教えてくれた。