誰もいなくなった教室で、私はひとり、パチンパチンとホッチキスと戦っていた。 ほんと、担任、私のこといいように使って…… そうは思うけど、私は絶対に言えないんだ。 パチンパチンとホッチキスの音だけが響く教室。 つかれたなあっと一旦ホッチキスを置いてみるけど、……まだ半分も終わってない。 もう、いやだなあ。 私だって、やりたくてやってるわけじゃないんだからね。 嫌なんだからね。 つい口から本音がこぼれそうになったときだった。