恋人は高校生組長

『それをお嬢に任せてどうするつもりだ!』



ワタルが怒鳴った。

今にも高瀬に殴り掛からんばかりの勢いですごむ。



『ワタル、落ち着いて』

『しかし、お嬢!』



ワタルを無視して、私は高瀬を見た。

綺麗な目をしていた。



『白虎の名において受け取ります』

『……幸祐は、絶対に受け取らない。
 しょせん堅気なんだ』



吐き捨てるような高瀬は、どこか悲しげだった。

やるせない思いで、私はつぶやいた。



『私は……青井君の血筋を信じてるわ』



体の中をめぐる血は、必ず極道の世界を望んでいるはずだ。

それに、



『私は共に生きるために、あの人が欲しい』