恋人は高校生組長

『おい、若いの。口は慎め』



正座していたワタルが立ちかける。

眼鏡の奥の目がぎらついて、正直、めちゃくちゃ怖い……






でも、高瀬は目をそらさない。



たぶん……高瀬は、すごく強いやつだ。




舐めたら、やられる。










『幸祐は、人の口に入るものを作ること、そのためにしか、刀を握れねぇ』

『…………。』

『だからもう、あいつからは手を引いてくれ。
 どうせ共存共栄の町なんだ』



投げやりな声の高瀬を見ていられなくて、私は彼の名を呼んだ。



『高瀬……』