恋人は高校生組長

「……これ」

「母さんが使わせたがるんだ。
俺は、あまり好きじゃないけど」





母さん……

その響きに胸が痛くなる。



自分の命を懸けてこの町の平穏を願った東浦英祐と、彼が愛した女性。

そして、私の目の前にいるこの人が、2人の間に生まれた子供なんだ。





やだやだ、と頭を振って、よけいな思いを振り払う。



そして、お弁当箱を開けた。








「……すごぉい」