恋人は高校生組長

奥の座敷の扉をがらりと開く。


そこにいたのは、なかなか美形の銀縁眼鏡の若い男性と、ひっくり返ってる長い髪の若い女性だった。




…………って、あれ?



倒れている女性が着ているのは、うちの高校の女子の制服だった。






「あの……いかがされましたか?」



おそるおそる訊ねてみる。

男性は、俺を見てはっとした表情になった。





「あ、店の方ですか?」

「はい……料理のほうに何か不手際でも……?」

「あぁ、それがその……」



男性は、照れたように口元を歪めながら頭をかいた。



「実は刺身がですね……」