「……お嬢、高校生でしょ?」

「そうだけど」

「これくらいさらっと読みましょうよ。葵(アオイ)ですよ、あ・お・い!」

「ふぇぇ……」




謝るってことだけじゃなくて、今日は『アオイ』にも縁がある日みたいだ。


変なの。




それと、ちょっとなんか
……照れるじゃん?





「何赤くなってるんですか!ほら、行きますよ!」






私は、半ば強制的に店内に連行された。