恋人は高校生組長

「お嬢!」




どたどたした足音と共に、ワタルが駆け込んできた。

片手は包帯にくるまれている。

やっぱり痛そう……



ワタルは、私と幸祐を見ると、はっとした。

そして、ちょっとにやける。




「あ……お邪魔でしたか」

「いいよ、何?」



実の兄だとわかって、どう接すればいいか迷っていた。



でも、もういいや。

あっちが今まで通りなら、私もそうしてやろうじゃん?




「そんなに焦るなんて、ワタルらしくないよ」