恋人は高校生組長

すぐに、幸祐にきれいにしてほしかった。

桂吾に触れられたところを、すべて幸祐に触れてほしかった。



でも、そんなこと……








「言えるわけないじゃんね」




つぶやいて、風呂場のドアを開けた。

バスタオルを巻いて、廊下の向かい側の自分の部屋に戻る。



ちなみに私が入浴している間は、舎弟のみんなは部屋を出られない。

ワタルが決めたんだよね、これ。