恋人は高校生組長

(同い年の組長候補、か......)

放課後の校内を歩きながら、まだ見ぬその人に思いをはせる。




ちょっと興味がわくじゃん?

……ほんのちょっとね。




まぁ、同じ年齢の組長っつったら、実は他にもいるんだけどね。







なーんて思いながら、隣のクラスの教室の前を通り過ぎていると……




「あれ、ルリちゃん、帰っちゃうの?」


出た。



無礼にも教卓に腰掛けているこいつこそが、南の朱雀組組長、南倉愛斗(ミナミクラマナト)。

一瞬ドキッとするほどの金髪で、耳にはピアスがいくつもついている。

顔はそこそこかっこいいんだけど、バイクと女にしか興味がないアホだ。





『学校では声かけないで』って言ったのに……

しかも、わざわざ廊下を歩いているところに話しかけるか、ふつー?





「そうだけど?」


心の中でため息をつきながら、そっけなく言葉を返す。