恋人は高校生組長

あの日……ワタルと初めて出会った日……

そう、母さんが死んで、少したった日のことだった……




『ルリ、今日からここに住むワタルだ』



幼い私は、父さんの言葉を聞き返した。



『ワタル?』

『こんにちは、ルリちゃ……いえ、お嬢』




ワタルが初めて私に微笑みかけたあの日。

あの日から、私たちはずっと一緒だった。






最初から立場をわきまえた少年は、

私のことを名前で呼ばない少年は、






……………実の兄だったのだ。