恋人は高校生組長

「ははっ、『桂吾でいい』って、何回も言ってんのになぁ。」




にやりと笑って、その人は煙草の灰を落とした。

薄い唇から、白い煙が吐き出される。






「そう、ご存知の通り、黒坂桂吾だ。
 
 ……いや、こうなった以上、本名を名乗るべきかな?」




冷めきった切れ長の目がすっと細められた。






「俺は北篠桂吾(キタシノケイゴ)。北の玄武組組長だ」