しかしこれで終わりなら苦労はしない。

「待てよっ、朝日」
「先輩!置いてかないで下さーい」
「ダメだよ~!逃げちゃ…こうなったら、」


ああ、嫌な予感。


「捕まえてやる」
「捕まえちゃいますよ」
「捕まえてあげるーー!」


その途端にする寒気と凄い足音、あと熱気も。


イケメン三人が走っている、走って…走ってきてる!!


いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!


「ちょっ!なっちゃん!?」

親友の手をとり、全速力で走り出す。


どこか…どこか逃げられる場所っっ


…………あ!


ふとしたひらめきで女子トイレへ駆け込み個室に入って鍵も閉める。


さあ、これで大丈夫……。