っ…声を発したオレンジを見つめる。




…なんで気づかれた?


落ちつけっ、奈織。


「…何、を言っているのですか??」



…絶対顔引き攣ってるし…………。




確かにここに来てから素が出そうになることが多々あった。




でもそれだけで気づかれたの?


今まで気づかれなかったのに。



「…僕さぁ、自分がそーだからなんとなくわかんだよね~。


猫被ってる人がいると、あーこの人同じ匂いがするなーって。」




「っ……」



「別に下手に干渉する気はないけどさ、


ていうか、ほとんどの場合僕に関係ないし無視しとくんだけど、



君が仲間になるなら、話は別。


僕たちは君のことを知っておく必要があるからね」











……あー、本当に今日は厄日だわ。