「…奈織はこっちの世界には関わりないですからね。」
「…こっちの世界?」
「はい。まず1から説明すると、
俺等は“帝狼”っていう暴走族なんです。
ここにいる紫穂ちゃんを含めた5人は、幹部ていう重役なんです。
もちろん他の暴走族も存在します。
他の族だったらさほど問題ではないんでしょうが、俺等はついこの前“全国№1”という位置まで登りつめました。
だから常に他の族に監視されていると言っていいほどの緊張状態なんです。
そんなときに、幹部が女を連れているとわかったら大抵の族はこうとります。
“帝狼に姫ができた”と。」
そこでいったん慎哉は話を切った。
「…姫って何?」
「…姫って言うのは、族が命を賭けてでも守る存在―。
つまり、率直に言うとその族の“弱み”になるんです。
きっと勘違いした他の族は奈織、あなたを追い詰めます。
帝狼をつぶすため。」
「…こっちの世界?」
「はい。まず1から説明すると、
俺等は“帝狼”っていう暴走族なんです。
ここにいる紫穂ちゃんを含めた5人は、幹部ていう重役なんです。
もちろん他の暴走族も存在します。
他の族だったらさほど問題ではないんでしょうが、俺等はついこの前“全国№1”という位置まで登りつめました。
だから常に他の族に監視されていると言っていいほどの緊張状態なんです。
そんなときに、幹部が女を連れているとわかったら大抵の族はこうとります。
“帝狼に姫ができた”と。」
そこでいったん慎哉は話を切った。
「…姫って何?」
「…姫って言うのは、族が命を賭けてでも守る存在―。
つまり、率直に言うとその族の“弱み”になるんです。
きっと勘違いした他の族は奈織、あなたを追い詰めます。
帝狼をつぶすため。」



