孤独な自覚姫

慎哉の手を引っ張って部屋の片隅まで連れていく。



「おまっ、そんなキャラだっけ!?


ぶはっ!!やべぇっ、おもしろすぎるわ!


めっちゃお譲っぽいじゃん!」



「うるっさい!!


私だって好きでやってるわけじゃないわよ!!


あんたもでしょーが!!


ていうか、何あの子!?」



「あの子??」


「ピンクの奴よ!!


図々しいし、社交辞令もわかってないし!!


何なの!?」



「あー、紫穂ちゃんな。


可愛いだろ、きょろきょろしてて。」




「……うざったいだけ。」