孤独な自覚姫

「へぇ…かわいいんじゃん??


君、名前は?」



腰に手を回してきた男。


…汚い手でさわんじゃねぇよ。


「…すみません、手離してください。」



笑顔で、でも拒否を受け付けないように言えばひゅぅ、と口笛を吹いて解放してくれた。


「んー、俺拒絶されたの初めてかもー」



妖艶に笑う、藍色。



「もぉー!!あっきー!?奈織ちゃんに手出しちゃだめだかんね!!」



…あー!!もう、本当にうるさい。





「…神城奈織です。よろしくお願いします」