孤独な自覚姫

2階はまるで雰囲気が違った。


見た目も180度違うんだけど、


それ以上に


1階はなんていうか、なんとなく殺伐とした雰囲気だったんだけど、2階は……………




はっきりとした殺意、



が感じられる。


「奈織ちゃーん??


どーかした!?」


階段を上がってから歩みを止めた私に不思議そうに駆け寄ってくるピンク。



「あー、いえ…。


ただ、1階とは違って2階は高級ホテルみたいですね」



「あー、うん!!だよねっ


私も初めて来たときに無駄なトコにお金かけてんなぁーって思った!!」



…最悪。こいつと同じこと考えてたとか思いたくない。


やっぱ、さっきの考え取り消そうかな…。