「んじゃ、自己紹介始めろー。」


「俺は相川透っす。


彼女募集チューなんで~、まぁよろしくなぁ~」



―――――・―――――・―――――


はぁ…、私の番ね。


クラスの全員の注目が私に集まってるのがわかる。



…さぁ、笑顔を被って。


「神城奈織です。


わからないことだらけですけど、精一杯がんばります。

どうぞ、よろしくお願いします」


にっこり言い切れば、視界に鼻血を出す数人の男子の姿が映った。



馬鹿じゃないの、気持ち悪いっ。



それから数十分かけて全員の自己紹介が終わった。


今日はもうこれで帰れるはず…。



私、ここでやっていけるのかしら。


まぁ、へまはしないけど。