満面の笑みで言われた。



…誰、こいつ。


てか、馴れ馴れしいんだけど。


ピンクを髪色にする理由が分かんない。



趣味悪いんじゃないの?



そんなことを考えながら、前の人と思う物体に意識を戻して口を開いた。



「…えぇ、とても個性的な色ね。」


にっこりと人の良さそうな、笑みを讃えて。



「えへへ、ありがとぉ!!


あ、自己紹介がまだだよね?



私は美咲紫穂、よろしくねっ」



…よろしくなんかしたくないんだけど。