孤独な自覚姫


「…なぁーに言ってんの。



君は姫様でしょ~?」




沈黙も一瞬のことで、




すぐに耀はいつものへらへら顔で答えた。




「あのさぁ「なぁーーちゃぁぁーん、あしょぼーー」」





遮られた声の主のろれつが回ってないことにぎょっとしながら、私はキッチンをあとにした。





「…なにしてんの!?」





………リビングが酒臭いんだけど…。






どうやら耀以外の奴らで勝手にリビングの棚に置いてあったワインを4本ほど開けたらしい…。




飲むペース早すぎ…。




そりゃ、酔うわな…。