「…行くなら早くしてよ。」




私は相手の心に踏み込む気はない。



めんどくさいだけだから。




っていうか、人のことに興味なんかないから。



第一、こいつ等とはいる世界からして違う。




だから、何もわからないふりをする。




何も知らないと、偽る。




「…じゃ、行こぉ~!!」




紫穂の無駄に明るい声に促されて、



私たちは寮へと向かった。